動物は生後4ヶ月までが社会期と呼ばれる時期で基本的なしつけに最も適した時期です(逆にこの時期を逃すと、その後のしつけは難しくなるかもしれません)。しつけは、決して怒らず、できたときに褒める!!がポイントです。初めてペットを飼われた方は基本的なしつけのやり方を訓練所に相談するのも一案です。
1日30分が限度です。長いと、集中力が続きません(人間だって同じですよね)。5分程度からスタートして徐々に長くしてもいいですね。ごはんをあげる前に行うとご褒美となり、より効果的かもしれません。トレーニングのしめくくりは必ず褒めて終わりにしましょう。ワンちゃんは、褒められることが大好きです。
ワンちゃん、ネコちゃんに対するルールを家族全員で決めておきましょう。例えば、「がんもちゃんっ!!」と名前を呼びながら怒る家族がいて、「がんもちゃ~ん」とかわいがる家族がいて…では混乱してしまいます。怒るときには、名前を呼ばないなどルールを決めましょう。また、指示するコトバも家族で決めておきましょう。
「いつもと様子が違う」と感じたら、すぐ診察を受けてください。「様子をみて…」は禁物です。
細菌や真菌の感染、ノミ・ダニなど外部寄生虫の寄生などが最も疑われます。その他ホルモン疾患、免疫介在性疾患など皮フ病には様々な原因が考えられます。皮フ病の診断にはオーナーの情報は欠かせません。ペ ットの皮フの状態の変化、掻痒の有無、全身状態の変化などメモに残し、獣医師に教えていただけると大変参考になります。
ほとんどのイヌにとって、散歩は大好きな時間です。行きたがらない場合は、骨格系のトラブルや内臓疾患を発症している可能性があります。また、散歩はイヌの様子をチェックするいい機会です。便の状態や尿の色調、排尿状況など、よく観察してみてください。
原因は様々です。ペットの状態が悪くなければ、給食給水など、対処療法で改善する場合もあります。人間用の薬を与えることは厳禁です。数日間の下痢・嘔吐、全身状態の悪化、血液が混入するようなら、即受診をおすすめします。
個体差はありますが、小型犬やネコでは8~10歳前後から高齢化が始まり、さまざまな器官の機能低下がみられるようになります。大型犬の場合は、6~7歳くらいから注意をしたほうがよいでしょう。体重減少や食欲低下、多飯多尿、頻繁な下痢・嘔吐などがみられたら、早めの受診をおすすめします。
歳をとると関節の病気が起こりやすくなります。放っておくと歩けなくなることもあります。最近では、ペット用のサプリメントや副作用の少ない鎮痛・消炎剤もあり、苦痛のない生活を送ることも可能です。
高齢化すると腎不全のリスクが高くなります。特に高齢のネコに多い病気です。慢性腎不全の場合、徐々に食欲がなくなり、水をよく飲み、毛づやが悪くなり、やせてくるなどの症状がみられます。8~10歳を過ぎたら(大型犬は6~7歳)定期検診を受けるようにしましょう。
シーズー、マルチーズ、キャバリアなどに、僧帽弁閉鎖不全症という弁膜症が多くみられます。症状は運動を嫌がったり、何か"のどにつまった様な咳"をするなどです。治療は、投薬による内科療法が基本ですが、大学などでは外科治療が可能になりました。診断には聴診、レントゲン検査、超音波検査、血液検査などが必要になります。
イヌ、ネコの高齢化が進み、多くなってきたのが腫瘍疾患です。体表、内臓臓器、あらゆるところに発症します。人と同じで早期発見・早期治療が基本です。時々、体表を触って、よく見てください。1年に1度はレントゲン、超音波検査を含めた検診を受けましょう。
動物も寿命が延びてきて、人間と同様に認知症になる高齢動物が増えてきました。発症は、10歳を過ぎてから。昼夜逆転、無反応、食欲があるのにやせてくるなどの症状が出たら要注意です。早めの治療で症状が改善されることもあり、介護のアドバイスも参考になると思います。